公開日:2022.06.04 更新日:2024.03.18

DXを推進していくために必要不可欠な技術とは?各業界の事例とともに解説

DX支援企業_株式会社GeNEE

DXを推進するため、自社の既存システムに適応する技術や、新たな技術を取り入れようとされる企業が増えてきていると思います。そもそもDXを実現させるために必要不可欠な技術とは何なのか、そこを知ることで何が自社に適しているのかを判断することができます。この記事では、『DXを推進していくために必要不可欠な技術とは何なのか』についてお伝えしていきます。

※企業のDX化への課題についてはこちらの記事をご覧ください。

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DXを支える技術

『ABCD』と呼ばれる技術とは

昨今DX化する際必要な技術として、『ABCD』要素という言葉を耳にします。これは、DXを推進する際に必要とされる技術の頭文字をピックアップして表したものです。まずはこの『ABCD』の内容を細かく見ていきましょう。

A=AI(Artifical Intelligence)

人工知能のことを指します。AIとは「人間が脳を使って行動として実行している知能や判断をプログラミングにより人工的に操作するもの」というような意味合いで使われています。

人工知能の歴史は長く1950年代から続いています。コンピューターによる「推論」や「探索」が可能となった第一次AIブームから、「知識」をコンピューターに与えることで、ある一定の条件が揃えば問題を解決できるというエキスパートシステム(専門分野の知識を取り込んだ上で推論することで、その分野の専門家のように振る舞うプログラム)が生まれた第二次AIブームを経て、2000年代から第三次AIブームが続いています。

第三次AIブームが起こったきっかけは、「ビッグデータ」と呼ばれている大量のデータを用いて人工知能(AI)自身が知識を獲得する「機械学習」が実用化されるようになり、知識を定義する要素を人工知能(AI)が自ら習得するディープラーニングが登場したことが始まりです。これまでのAIブームとは異なり、AI技術を活用した画像認識、音声認識、自然言語処理、予測・推論・制御などが実用化され、すでに皆さんが生活する上でも色々な場面で活用されるくらい浸透してきています。

このような技術は、人間が行っていた作業をAIで行えることで業務の効率化につながり、企業や社会が抱えている労働力・人材不足を補う役割を果たすと言えます。これはDX化を推進していくための課題にも繋がり、DXにとって必要な技術の一つであるこが分かります。

B=ビッグデータ・BI

ビッグデータとは、「事業に役立つ知見を導出するための、さまざまな種類や形式のデータを含む巨大なデータ群」を指します。統計学やパターン認識をする場で使われていましたが、今まで活用できていなかった動画や音声、テキストなどリアルタイム性のあるデータの蓄積をも可能にし、さらに幅広い分野で活用されるようになっています。

もう一つのBIとは”Business Intelligence”のことで、「企業の情報システムなどに蓄積される膨大な業務データを収集して分析し、その結果を可視化することで、業務や経営の意思決定に活用する仕組み。」のことを言います。このBIを具体的に活用するには、BIツールが必要となります。BIツールはレポーティングツール・OLAP分析ツール・データマイニングツール・プランニングツールと4種類あり、経営戦略を立てるなどに役立てられています。

DXを推進していくにはデータ収集と分析するという作業は欠かせません。また、可視化して分かりやすく落とし込む仕組みが必要なので、このビッグデータとBIはDX推進には必要不可欠な要素と言えます。

参照:「ビッグデータとは何か」(総務省)をもとに株式会社GeNEE作成 

C=クラウド・顧客体験・サイバーセキュリティ

クラウドとはクラウド・コンピューティングのことで、インターネットを介してデータ等を提供するシステムのことを指します。これは、サーバーを自社で社内に用意し、社内で導入から維持管理まで行う従来型の自社運用システムである「オンプレミス」とは異なり、IT投資コストも削減できる上に、場所を問わずオンライン上でソフトウェアの利用やデータのやり取りを可能にしました。前述したAI・ビッグデータやBIもこのクラウド上で提供されているものが殆どです。

次に顧客体験とは、サービスを受ける前から受けた後までの顧客の体験したそのサービスの価値をいいます。企業にとって顧客は最大の財産であり、その顧客体験を向上していくためにもDXを推進しよりよいサービスを提供できるようにしていく必要があります。例えば、アンケートなどから顧客の声を収集・分析し、先のサービスの内容を変更するなど事業の刷新をしていくことなどが挙げられます。このように顧客のニーズを分析し、経営戦略につなげていくことはDXに必要なことと言えます。

最後にサイバーセキュリティとは、DXを推進する中様々な部門で変革していこうとする際もそれ以前でも、サイバー犯罪が珍しくなくなった昨今では特に、システムやデータやプロセスの安全性を守るセキュリティ対策は必要不可欠です。顧客からの信頼はもちろん、企業の財産も損なう恐れがあるので、徹底して行う必要があります。

D =データ統合・デザイン思考

一つは、データ統合=Data Imtegrationです。データ統合とは、世にあるさまざまな情報やデータを、一つのデータベースに集約することを指します。業務や実際の分析をする際に使いやすくするために行います。

一方でデザイン思考とは、新しい技術をより使いやすくするためにデザイナーがデザインをすることを言います。なぜデザインが必要かというと、システムを使うのは私たち人間だからです。ユーザーのニーズを確認し使いやすい・扱いやすいものを作り出すことが課題となってきます。システムとしてただ素晴らしいだけでなく、使う人の声を聞いた人に寄り添うデザインが今後より一層必要となっていくことでしょう。

『その他の主要技術とは』

Iot

IotとはInternet of thingsの略で、日本ではモノのインターネットと言われています。家電製品や車、パーソナルコンピューターなどをモノとし、そこにインターネットを接続することで、データを収集・操作する仕組みのことを意味します。例えば、自宅の冷暖房機の操作をスマートフォンを用いて制御することができるなどの技術がそれです。AIによってこの仕組みで得られたデータを分析し、作業の自動化が可能になることで業務の効率化に繋がり経営戦略を立てる上でも、DX推進の上でも必要なシステムと言えるでしょう。

まとめ

ここでは、DXを推進していくために必要な技術をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今後DXを進めていくには、自社の現状を見極め未来へのビジョンを持った上で、これらの技術を複合的に活用していく必要があります。もちろん、これら技術を導入したからといって、確実にDX化が実現できるかというとそういうわけではありません。企業内の変革をするということを常に意識し、取り組みながら新たなシステムの導入や既存システムの更新をしていくことでDXに近づけることができると言えるでしょう。

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