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COVID-19(新型コロナウィルス)の影響を受け、PCR検査、抗原定性検査、抗原定量検査の需要が急拡大。それに合わせて、検査ラボ施設内での手作業・管理作業が膨大に増え、業務効率化の観点から手作業・管理作業工程のIT化を検討。弊社にお問い合わせをいただき、検査試験確認業務ソフトウェアの企画・構想段階から入らせていただく。事前調査の結果、11桁のユニーク番号を手管理していた工程でエラーが多発していることが判明。IO-DATA製のバーコード読み取り機器に弊社開発のソフトウェアを組み込み、0.1秒でユニーク番号のDB蓄積を可能にした。現在は検査管理システム上と当該DBを連携し、さらなる業務効率化に向けて取り組みを続けている。
お客様の状況【開発前】
・一部手管理(ExcelやAccessなど)していた工程でエラーが多発しており、それを防止したい
・毎月、検査業務量が増えているので、IT化によって、業務効率化を実現したい
・既存の検査業務のフローをなるべく崩さずに今後も運用したい
お客様の状況に対するGeNEEのアプローチ
・事前調査/コンサルティングサービスにより、現工程内のタスクを細分化し、把握
・細分化した各タスクのエラー発生率、根本原因を特定し、既存業務に影響がないIT化を提示
・As-IsとTo-Beモデルを描写し、業務都合上変更すべきではない点と変更すべき点を整理
リリース後の成果
・検査工程内で発生していたヒューマンエラーの極小化を図る
・IT化により、通常30秒以上かかっていた読み取り業務を0.1秒に大幅短縮
・指定された業務オペレーションは運用フローを変えずに、IT化/業務効率化を達成
独自ソフトウェアの導入により、
人的エラーを無くし、複数のチェックプロセスを排除
予期せぬCOVID-19(新型コロナウィルス)の蔓延により、検査ラボの現場では、人海戦術による対応が続いていました。またユニーク番号の登録誤りを防ぐために、いくつかの工程では複数人のチェックプロセスを挟んでおり、その作業だけでもかなりの時間が費やされていました。本プロジェクトでは、一つの大きなミッションとして、「人的エラーをなくすこと」を掲げており、それを達成するために、読み取り精度の高いIO-DATAのハードウェアに独自の検査読み込みソフトウェアとDB蓄積機能を開発しました。この取り組みにより、昼夜行われていた人的作業は機械的作業に置き換わり、チェックプロセスも大幅短縮し、エラー発生率もほぼ全てを回避する状況を作り上げることができました。
業務IT化を達成することで、
読み取り業務にかかる稼働を大幅短縮
エラー発生率を極小化しただけでなく、業務IT化を達成したことで稼働の大幅削減にも貢献しました。1件1件のレコードをマトリクスに入力する作業は非常に大変です。仮に1日5,000件の情報を1件当たり30秒かける場合、約41時間もその作業に時間を費やさなければなりません。その場合、10時間動ける検査スタッフが4名以上必要になります。しかしながら機械的にかつ連続的に読み込みする場合、1件当たりの処理時間が0.1秒になりました。検査スタッフ1人いれば十分になり、読み取り業務にかかる稼働を大幅に短縮しただけでなく、一日当たりに受付可能な検査量も大幅に増えすことができました。
現状の業務オペレーションを踏まえた、
GeNEEの企画・構想と提案力
お客様の検査ラボは昼夜稼働を続けていました。そのような状況下、既存業務のオペレーションフローを変更することは容易ではなく、かなりのリスクを孕みます。そのため、弊社は事前調査にしっかりと時間を割き、対象工程内のタスクを細分化し、業務変更を行う場合、何らかの影響を伴う業務/業務変更を行う場合、影響を伴わない業務/…のように、緊急度、重要度といった指標を基に、IT化のスコープをしっかりと見極めることに注力しました。オペレーションの知識を持つお客様と開発に関する知識・ノウハウを持つ弊社が密に連携できたからこそ、ミスなく円滑にIT化を達成することができました。
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