目次
学習管理システム(LMS)は、「セルフケアによるこころの健康づくり」、「健康と生産性向上」、「メンタルヘルスの維持と向上」を目的とした開発しました。ユーザは、LMS上に組み込まれたHBA(ホワイトボードアニメーションの略称)を閲覧し、こころの健康を維持するための方法や健康と生産性の関連性等を学習します。各コンテンツの学習後、学習内容を確認するための質問紙に回答いただきます。質問紙の回答結果を基に、独自のアルゴリズムに基づいたユーザの特性や傾向、今後日常生活の中でどのようなことに注意すべきか、といったアドバイスを提供する仕組みを取り入れました。
お客様の状況【開発前】
・Excelや外部サービスを利用していたが痒いところに手が届かず、頭を悩ませていた
・Admin(運営管理側)のシステムからデータを取り、研究の材料に利用したい
・LMSユーザにこころの健康づくりをしっかりと学んでほしい
お客様の状況に対するGeNEEのアプローチ
・事前調査/コンサルティングサービスにより、現在起きている課題感を徹底的に洗い出し
・ユーザ側のシステムと法政大学が使用するシステム、分析集計用システムを切り分けて開発
・ユーザが最終回までしっかりと閲覧・学習できるように、アラート追跡機能を実装
リリース後の成果
・要件定義工程に注力したため、業務オペレーションの抜け漏れがないLMSに仕上げた
・各ユーザの行動パターンを意識したUI/UXの高いLMSを構築
・期限までに回答のないユーザを追跡し、自動アラートを配信。高い回答率を維持
発注者側が見落としている箇所(業務)にまで関与。
MECEを意識し、使いやすいLMSを構築
日常業務に慣れた業務担当者は、無意識に作業をこなしていることもあり、いざ業務オペレーションをドキュメント類等に落とし込むとなった際、見落としを起こす可能性があります。そのため弊社では、お客様に何らかの質問を投げかけた際、その時の回答が感覚的なものかどうか、機微な表現に目を配っています。感覚的に答えた回答の場合、実業務オペレーションと若干の乖離が生まれる可能性があり、それがシステムの使いづらさを生む可能性があるからです。コンサルティングファームが生み出したMECE(Mutually Exclusive & Collectively Exhaustiveの略称で、相互に(Mutually)、重複せず(Exclusive)、そして全体として(Collectively)、抜け漏れが無い(Exhaustive)ことを意味します。)の概念を開発会社である弊社も常に意識し、ヒアリングやインタビューを行っているのです。
システム構成をどうするか。
それぞれのユーザに合った最適な構成を実現する
今回のケースでは、LMSユーザ側のシステムと法政大学様のシステムの他、研究チームが使う分析集計用のシステムが必要となりました。法政大学様のシステムの中に、研究チーム用のシステムを組み込むこともできますが、組織図や権限委任内規、研究体制や方針等を確認したところ、統合的なシステムにした場合、いくつかの問題が発生することが見えてきました。結果、それぞれのシステムユーザの使いやすさ、使い勝手を意識し、ペルソナ像、UI/UXデザイン、システム設計等、全て切り分ける形で認識合わせを行った上、プロジェクトが始動しました。
KPI通りのデータを収集できるか。
目的を達成するために貪欲に取り組む
学術的な研究において、データ収集は非常に重要になります。データが少なかったり、データの中身がおかしなものだと、研究結果も有意性を見い出すことができません。今回開発する学習管理システムはデータ収集の目的も兼ねていました。そのため、要件定義の中からどのようなデータが必要か、どの程度必要か、データ取得の対象者はどのような人物か、など綿密な打ち合わせを重ねました。また目的を必達するために、楽観シナリオ、堅調シナリオ、悲観シナリオといった複数シナリオに基づき、幾多のシミュレーションを行うことで、「これなら必ず目的達成できる。」という段階に持っていくことができました。
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