
スマホアプリ開発に関する企画書作成の流れ
まず初めに、「何故スマホアプリ開発をするのか。」、「本当にスマホアプリ開発は必要か。」を考えてみてください。おそらくスマホアプリ開発が必要な理由としては、「新規ユーザーを獲得したい。」、「既存ユーザーのリピート利用を促したい。」、「ユーザー満足度をもっと向上させたい。」などではないでしょうか。明確な目的・目標に対し、その手段がスマホアプリ開発になれば良いのですが、時代の潮流に合わせてなんとなくスマホアプリ開発を考えている、といったお話ですとそのプロジェクトは失敗に終わるでしょう。
企画書作成時には事前調査が必要不可欠です。類似するスマホアプリがあるようでしたら、そのスマホアプリのダウンロード数や口コミの定性評価、具体的な仕様(機能要件・デザイン要件)をしっかりと確認しましょう。類似のスマホアプリが実ユーザーからどのような評判(ポジティブ評価、ネガティブ評価)を受けているかを徹底的に調査し、自社のスマホアプリがポジティブ評価を上回るような差別化機能を実装できるか、ネガティブ評価を覆すような対策やアイデアがあるかなど、良し悪し両面から調査していくことが非常に重要です。
事前調査が終わり、参入する余地がありそうでしたら次は開発するスマホアプリのユースケース(利用イメージ)を考えましょう。この工程では、具体的なペルソナ像、つまりはどんなユーザーをターゲットとするか、しっかりと思考しましょう。ペルソナ像とは、性別、年齢、居住地、家族構成、生活習慣、学歴、経歴、職種、恋人の有無、年収、ITリテラシーの有無など、考えられる属性情報を洗い出し、可能な限り具体的に描写することが大切です。ただ、あくまで想像の世界なので100%の正解を見つけることはできませんが、「設定したペルソナが、これから開発する自社スマホアプリを継続的に利用してくれるかどうか」をしっかり考えましょう。
次の工程はスマホアプリの種別選択です。意外にも多くの方が勘違いされているのですが、一口にスマホアプリと言っても、種類は一つだけではありません。ここではスマホアプリに関連するネイティブアプリとWebアプリの二つに大別してご説明させていただきます。
・ネイティブアプリのケース
App StoreやGoogle Playといったアプリストアを経由し、iPhone端末(OS:iOS)やAndroid端末(OS:Android)上に直接スマホアプリをインストールして使用するアプリをネイティブアプリと呼びます。現代社会において、スマホアプリといえばこちらのネイティブアプリを指すことが多いでしょう。ネイティブアプリはWebアプリよりも歴史が浅く、2008年頃に登場したもので、相対的にみると、開発難度が高く、開発に掛かる工数(時間)も多く必要になります。またiOSとAndroidといったOS別に開発をする必要がありますので、2つ開発する場合は2倍以上の工数がかかります。その一方、ネイティブアプリを開発するメリットは何と言ってもサクサク動き動作が早いこと、そしてスマホ端末に内蔵されているカメラ機能や位置情報(GPS)機能を連動させることができるので、Webアプリよりも機能性に優れている点があげられます。
・Webアプリのケース
SafariやGoogle Chrome、MicroSoft社のedgeと呼ばれるブラウザ上で動くアプリを指します。ネイティブアプリとは異なり、端末のOSに関係なく動作するので、開発工数や開発コストが抑えられるといったメリットがあります。しかしその一方で、ネイティブアプリと比べて動作が遅い、スマホ端末に内蔵されている機能との連携ができない(しづらい)、といったデメリットを抱えています。
弊社では、お客様のご状況(予算感やプロジェクトのスピード感など)に合わせて、適切なスマホアプリ種別を提案しております。「どちらのスマホアプリ種別にすべきかわからない。見当もつかない。」という方はお気軽にお電話、メールをいただけたらと思います。
スマホアプリ種別が決まりましたら次の工程では、搭載する機能を考えていきます。ここで多くの方が、「スマホアプリを使用するユーザーのことを考えて、なるべく多機能な設計にしよう。」といった誤った選択をします。スマホアプリ開発の初期段階では、この判断はあまりおすすめできません。理由としましては、機能数が多すぎるとその分開発に掛かる工数もコストもかかりますので、リリース時期が遅延するといったリスクを孕みます。また開発初期からたくさんの機能を搭載してしまうと、ユーザーがどの機能に喜びを感じているか(反対の意味では、ペインと呼ばれる痛みを軽減できるか)、検証する作業が難しくなります。ヒットしたアプリには必ずキラー機能(コンテンツ)が備わっています。一時期話題になった質屋アプリのCASH(キャッシュ)であればリアルタイム査定機能がそれに該当しますし、配車アプリのUber(ウーバー)であれば位置情報を活用した即時マッチング機能、などがキラー機能と言えるでしょう。ユーザーの継続利用を促すためには、このキラー機能の存在が必要不可欠です。開発初期段階はあえて機能数を絞り込むことで、ユーザーの感触をしっかりと検証・評価することができるでしょう。
機能を洗い出した後は、スケジュールや予算感をまとめましょう。社内稟議・社内決裁の手続きにも勿論影響しますし、開発会社とやり取りする際にも明確な着地点が見えていないと、ふわふわした状態でプロジェクトが進行してしまい、とても危険です。社内にプロジェクトマネージャーやエンジニアがいらっしゃる会社様でしたら機能単位で予算感や開発スケジュールをまとめてみるのも良いでしょう。
企画書に盛り込むべき12のポイント
まとめ
本記事はこちらで以上となります。いかがだったでしょうか。
スマホアプリ開発の企画・構想段階は勿論、スマホアプリの上市後も様々な戦略・方針を立て、自社スマホアプリをスケールさせていく必要があります。スマホアプリ開発を入口の企画・構想段階から外部のコンサルティング会社や開発会社にまるっと依頼することも一つの手ではありますが、発注者側のプロジェクトマネージャー(担当者)が入口段階からしっかりとコミットし、コンサルティング会社や開発会社と連携を図ることで、企画の質もグッと向上するはずです。ただ、IT業界ではない会社様がスマホアプリ開発にいきなりチャレンジするとなると、かなり大変というのが実情です。
スマホアプリ開発の経験がない方、少ない方、社内決裁や稟議を通すことに自信がない方は、企画段階からコンサルティング会社や開発会社に協力をお願いすると良いでしょう。
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