
目次
AI活用に関心を持つ企業が増える一方で、「AI開発はどのようなプロセスで進むのか」「PoCから実運用までどう進めればよいのか」と悩む担当者も少なくありません。AI開発は従来のシステム開発とは異なり、データ検証やモデル精度の評価、継続的な改善を前提としたプロジェクト設計が重要になります。
本記事では、AI開発の基本的なプロセスを「構想・要件定義」「PoC」「開発・実装」「運用・改善」のフェーズに分けて解説し、企業が失敗せずにAI導入を進めるためのポイントを整理します。

AI開発のプロセスとは?全体の流れとシステム開発との違い

AI開発のプロセスは、一般的に以下の4ステップで進みます。
1. 構想・要件定義
2. PoC(概念実証)
3. 開発・実装
4. 運用・改善(MLOps)
AI開発は、従来のシステム開発と異なり「データ」と「継続的な改善」が重要なポイントです。そのため、PoCによる検証や運用フェーズを前提としたプロジェクト設計が求められます。
そのため、従来のシステム開発と同じ進め方では期待した成果につながらないケースも多く見られます。まずはAI開発の全体像を理解し、上記の4ステップで何を検討すべきか整理することが重要です。
AI開発のプロセス全体像(4つのステップ)
AI開発は、単にプログラムを作る作業ではなく、ビジネス課題の整理からデータ活用、モデル開発、運用改善までを含む一連のプロジェクトとして進めます。一般的には、次のようなフェーズで構成されます。
| フェーズ | 主な内容 |
|---|---|
| 構想・要件定義 | AI導入の目的整理、ビジネス課題の明確化、データの有無や品質の確認 |
| PoC(概念実証) | 小規模な検証環境でAIモデルの有効性を確認 |
| 開発・実装 | モデル開発、システム連携、UI設計など本番利用に向けた実装 |
| 運用・改善 | モデル監視、再学習、精度改善など継続的な運用 |
AIプロジェクトでは、PoCで検証した内容をもとに開発方針を決定し、実運用へ段階的に拡張する進め方が一般的です。こうした段階的なプロセスを理解しておくことで、AI導入の全体像が見えやすくなります。
従来のシステム開発とAI開発が異なる理由
従来のシステム開発では、要件定義で仕様を決め、その仕様通りにシステムを構築します。しかしAI開発では、データや学習結果によって最終的な成果が変化するため、事前に結果を完全に決めることができません。この点が大きな違いです。
主な違い
| 項目 | 従来のシステム開発 | AI開発 |
|---|---|---|
| 開発対象 | 業務ロジック | データとモデル |
| 成果物 | プログラム | 学習済みモデル |
| 要件定義 | 仕様を明確化できる | 精度目標やデータ条件を設定 |
| 改善方法 | プログラム修正 | 再学習・データ追加 |
AI開発では、データの質や量が成果に直結するため、データ整備や前処理がプロジェクトの成否を左右します。そのため、従来のシステム開発とは異なる考え方でプロジェクトを進める必要があります。
企業がプロセスを理解すべき重要性
AI導入がうまくいかない企業の多くは、開発プロセスの理解不足が原因となっています。特に多いのが、PoCを実施したものの実運用につながらないケースです。
AIプロジェクトでよく見られる課題
- PoCで成果が出ても本番環境への統合方法が検討されていない
- AIの精度ばかりを重視し、業務プロセスとの連携が設計されていない
- データ整備や運用体制を軽視し、継続的な改善ができない
AI導入を成功させるためには、構想・PoC・開発・運用という一連のプロセスを前提にプロジェクトを設計することが不可欠です。開発会社に依頼する場合でも、企業側がプロセスを理解しておくことで、適切な意思決定やプロジェクト管理が可能になります。
AI開発のプロセス①:構想・要件定義フェーズ

AI開発プロジェクトの成否を大きく左右するのが「構想・要件定義フェーズ」です。AI導入では技術の選定よりも前に、どの業務課題を解決するのか、どのような成果を目指すのかを明確にすることが重要になります。
目的が曖昧なままAI開発を進めると、PoCで一定の成果が出ても実運用につながらないケースが多く見られます。まずはビジネス課題の整理とデータ状況の確認を行い、AI活用の方向性を固めることが必要です。
AI導入の目的整理とビジネス課題の明確化
AI開発では、最初にAIを使う目的と解決したいビジネス課題を具体的に整理する作業が欠かせません。AIは万能ではなく、適切な課題設定ができなければ期待した成果は得られません。
AI導入を検討する際には、次のような観点で整理すると検討が進みやすくなります。
| 観点 | 検討内容 |
|---|---|
| 業務課題 | どの業務に時間やコストがかかっているのか |
| AI活用の目的 | 業務効率化、売上向上、リスク低減など |
| 対象業務 | AIを適用する具体的な業務プロセス |
| 成功指標 | 精度、コスト削減率、処理時間など |
例えば、問い合わせ対応の自動化を目的にAIを導入する場合、「問い合わせ件数の削減」や「対応時間の短縮」といった具体的なKPIを設定することが重要です。明確な目的と成果指標を定めることで、AI開発の方向性が定まり、プロジェクトの評価基準も整理できます。
データ可用性の確認と技術選定の考え方
AI開発では、データの有無や品質がプロジェクトの実現可能性を左右します。AIモデルはデータを学習して精度を高めるため、適切なデータが存在しなければ期待する成果は得られません。
構想段階では、次のような観点でデータ状況を確認しましょう。
- AI学習に利用できるデータが存在するか
- データ量は十分か
- データ形式がAI学習に適しているか
- 個人情報や機密情報の取り扱いに問題はないか
また、データ状況を確認したうえで、AI技術の選定も進めます。代表的なAI技術の分類は次の通りです。
| AI技術 | 主な用途 |
|---|---|
| 機械学習 | 需要予測、分類、異常検知 |
| 深層学習 | 画像認識、音声認識 |
| 生成AI | 文章生成、要約、チャットボット |
AI導入の検討では、課題に合った技術を選ぶことが重要であり、最新技術を使うこと自体が目的になってはいけません。業務課題とデータ状況を踏まえ、最適なAIアプローチを選択することが求められます。
PoC前に失敗しやすいポイント
AI開発プロジェクトでは、PoCに進む前の段階で方向性を誤るケースが少なくありません。特に多いのが、技術中心でプロジェクトを進めてしまうパターンです。
構想フェーズでよく見られる失敗例
- AI導入自体が目的になり、解決したい業務課題が曖昧なままプロジェクトが始まる
- データ状況を確認せず、PoC開始後にデータ不足が判明する
- 精度目標や業務KPIが設定されず、PoCの成功基準が曖昧になる
- 業務プロセスとの連携を考慮せず、AIモデルだけを作ってしまう
AI導入を成功させるためには、PoC開始前の段階でビジネス課題、データ状況、成功指標を整理することが不可欠です。構想・要件定義フェーズを丁寧に進めることで、AI開発の成功確率は大きく高まるでしょう。
AI開発のプロセス②:PoCフェーズ

構想・要件定義が完了した後に実施されるのがPoC(Proof of Concept)フェーズです。PoCは、日本語では「概念実証」と呼ばれ、AI技術が実際の業務課題を解決できるかを小規模な環境で検証する工程を指します。
関連記事:PoC支援とは?ITコンサルで失敗を防ぎ成果につなげるプロセスを解説
いきなり本番システムを構築するのではなく、PoCを通じて精度や実現可能性を確認する進め方が一般的です。適切なPoCを実施することで、技術的リスクやデータ課題を早期に把握でき、開発投資の判断材料を得ることができます。
PoCの役割と検証範囲
PoCの目的は、AIモデルの精度を確認することだけではありません。
AI導入を検討する企業にとって重要なのは、業務に適用した場合に実際の効果が得られるかを確認することです。そのため、PoCでは検証範囲を明確に設定する必要があります。
PoCで検証する主なポイント
| 検証項目 | 内容 |
|---|---|
| 技術的実現性 | AIモデルで課題を解決できるか |
| 精度 | ビジネス要件を満たす予測精度か |
| データ品質 | 学習データが十分に利用できるか |
| 業務適合性 | 実際の業務フローに組み込めるか |
例えば需要予測AIを検証する場合、単に予測精度を見るだけでは不十分です。業務担当者が利用できる形式で予測結果を出力できるか、業務判断に活用できるレベルの精度かといった観点も確認する必要があります。
PoCは、AI技術の有効性と業務適用の現実性を同時に検証する工程といえるでしょう。
データ準備・前処理・モデル選定の流れ
PoCフェーズでは、AIモデルの構築に向けてデータの準備と前処理を行います。実務では、AI開発にかかる作業の大半がデータ整理に費やされると言われるほど、データ準備は重要な工程です。
一般的な作業の流れ
| 工程 | 主な内容 |
|---|---|
| データ収集 | 業務システムやログデータなどから必要なデータを取得 |
| データ前処理 | 欠損値処理、形式統一、不要データの削除 |
| 特徴量設計 | AIモデルが学習しやすい形にデータを加工 |
| モデル選定 | 機械学習アルゴリズムや深層学習モデルを選択 |
| 学習・評価 | 学習データでモデルを訓練し、精度を評価 |
例えば、顧客離脱予測AIを開発する場合、顧客属性、利用履歴、問い合わせ履歴などのデータを整理し、AIが顧客行動のパターンを学習できる形に変換する必要があります。適切な前処理と特徴量設計が行われていなければ、どれほど高度なアルゴリズムを使っても精度は向上しません。
PoCフェーズでは、データの整備とモデル検証を繰り返しながら最適なアプローチを見つけることが重要です。
PoC止まりを防ぐための判断基準
AIプロジェクトでは、「PoCまでは成功したが実運用に進まない」というケースが多く見られます。いわゆる「PoC止まり」と呼ばれる状態です。こうした状況を防ぐためには、PoC開始前から評価基準を明確にしておく必要があります。
PoC評価の主な判断基準
- AIモデルの精度が業務利用可能な水準か
- AI導入によるコスト削減や売上向上などの効果が見込めるか
- 既存システムと連携できる技術的見通しがあるか
- 運用体制やデータ更新の仕組みを構築できるか
特に重要なのは、AIモデル単体の精度ではなく、業務全体に与える価値で判断することです。PoCの結果をビジネス指標と結び付けて評価することで、実運用の意思決定が行いやすくなります。
AI開発のプロセス③:開発・実装フェーズ

PoCで有効性が確認されたAIモデルは、実際の業務で利用できる形に開発・実装されます。このフェーズでは、AIモデルを単体の実験環境から業務システムの一部として組み込む作業が中心となります。
モデル精度の改善に加え、既存システムとの連携やユーザーインターフェースの設計も重要なポイントです。AIの価値は、実際の業務で活用されて初めて発揮されるため、システム設計と運用環境を含めた実装が不可欠です。
モデル開発・学習・評価の基本プロセス
開発フェーズでは、PoCで検証したモデルを基に、本番環境に適したAIモデルを構築します。モデルの精度や安定性を高めるため、学習と評価を繰り返しながら改善を進めます。
AIモデル開発の基本プロセス
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| データ分割 | 学習用・検証用・テスト用データを分割 |
| モデル学習 | 学習データを用いてモデルを訓練 |
| 評価 | テストデータで精度を評価 |
| チューニング | パラメータ調整や特徴量改善 |
| 再学習 | 新しいデータを用いたモデル更新 |
AI開発では、精度だけでなく再現性や処理速度なども評価対象になります。特に業務利用を想定する場合、予測結果の説明可能性や処理時間なども重要な指標になります。
モデルの評価を多面的に行うことで、実務に耐えうるAIシステムを構築できます。
システム連携・API化・UI設計のポイント
AIモデルを業務で利用するためには、既存システムとの連携が必要になります。そのため、多くのAIシステムではAPI化によってAI機能を業務アプリケーションから利用できる構成を採用します。
AIシステム実装では次のような設計が行われます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| API化 | AIモデルをWeb APIとして公開 |
| システム連携 | 業務システムやデータ基盤との連携 |
| UI設計 | 業務担当者が利用しやすい画面設計 |
| ログ管理 | AIの推論結果や処理履歴の記録 |
例えば需要予測AIの場合、予測結果をダッシュボードで可視化したり、業務システムに自動反映したりする仕組みが必要になります。AIモデル単体では業務価値を生み出せないため、システム連携とUI設計が重要な役割を担います。
生成AI時代に求められるアーキテクチャ設計
近年は生成AIの普及により、AIシステムの構成も大きく変化しています。従来の機械学習モデルだけでなく、大規模言語モデル(LLM)や外部AIサービスを組み合わせたアーキテクチャが多く採用されています。
代表的な構成例
| 構成要素 | 役割 |
|---|---|
| LLM | 自然言語処理や文章生成 |
| RAG | 社内データを検索し回答に反映 |
| ベクトルDB | 文書検索・類似検索 |
| API連携 | 外部システムとの統合 |
例えば社内ナレッジ検索AIを構築する場合、社内文書をベクトルDBに保存し、RAG構成でLLMに情報を提供する仕組みが一般的です。生成AIの活用では、AIモデル単体ではなくデータ基盤や検索システムを含めた全体アーキテクチャの設計が重要になります。
AI開発の実装フェーズでは、こうした技術要素を組み合わせながら、業務で利用できるAIシステムを構築していきます。
生成AIの活用は、単にAIモデルを導入するだけではなく、既存の業務プロセスや自動化ツールと組み合わせることで効果を最大化できます。
例えば、生成AIとRPAを組み合わせることで、非定型業務の判断と定型業務の自動処理を連携させた業務自動化が実現できます。生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化の具体例や導入ステップについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:生成AI×RPAでできる業務自動化と成功させるための3ステップ
AI開発のプロセス④:運用・改善(MLOps)フェーズ
フェーズ.webp)
AI開発はシステムを構築した時点で完了するものではありません。実際の業務でAIを活用するためには、モデルの精度維持や再学習を含めた継続的な運用体制が欠かせません。AIモデルは時間の経過とともにデータの傾向が変化し、予測精度が低下することがあります。
そのため、本番環境での監視や改善を継続的に行う「MLOps(Machine Learning Operations)」という考え方が重要です。運用・改善フェーズでは、AIシステムを安定して活用するための監視、再学習、運用体制の整備を進めます。
本番運用とモデル監視(精度劣化・再学習)
AIモデルを本番環境に導入した後は、モデルの予測精度やデータの変化を継続的に監視することが必要です。
AIモデルは学習時のデータを前提に動作するため、時間の経過とともにデータ分布が変化すると精度が低下する可能性があります。こうした現象は「モデルドリフト」や「データドリフト」と呼ばれます。
本番運用では、次のような指標を監視することが一般的です。
| 監視項目 | 内容 |
|---|---|
| 予測精度 | モデルの予測結果が実際の結果とどの程度一致しているか |
| データ分布 | 学習データと現在のデータの傾向差 |
| 推論処理時間 | AI処理にかかる時間 |
| エラー率 | 推論処理の失敗率 |
例えば需要予測AIでは、季節や市場環境の変化によって予測精度が低下することがあります。こうした状況に対応するため、新しいデータを利用した再学習やモデル更新を定期的に実施する仕組みが必要です。運用フェーズでは、AIモデルを継続的に改善する体制を整えることが重要になります。
DevOpsとMLOpsの違い(継続改善の仕組み)
AIシステムの運用では、従来のソフトウェア開発で用いられるDevOpsの考え方に加え、AI特有の運用プロセスを管理するMLOpsが重要になります。DevOpsはアプリケーションの開発と運用を効率化する仕組みですが、AI開発ではデータ管理やモデル更新といった追加要素が必要になります。
関連記事:DevOps / デブオプスとは何か?アジャイル開発との違いをわかりやすく解説
DevOpsとMLOpsの違い
| 観点 | DevOps | MLOps |
|---|---|---|
| 管理対象 | アプリケーションコード | データ・モデル・コード |
| 改善方法 | ソフトウェア更新 | モデル再学習・データ更新 |
| 評価指標 | システム性能、安定性 | 予測精度、モデル品質 |
| 運用対象 | アプリケーション | AIモデルとデータ基盤 |
AI開発では、データ更新とモデル改善を自動化する運用基盤が重要になります。継続的にモデルを改善する仕組みを整備することで、AIシステムの価値を長期的に維持可能です。
AIを「作って終わり」にしない運用体制
AI導入が期待通りの成果につながらない理由の一つに、運用体制の不足があります。AIモデルを構築した後に十分な監視や改善を行わなければ、精度低下や業務との乖離が発生する可能性があります。AIを実際の業務で活用するためには、運用プロセスと組織体制の整備が不可欠です。
AI運用体制の例
| 役割 | 主な担当業務 |
|---|---|
| データサイエンティスト | モデル改善、再学習 |
| データエンジニア | データ基盤の管理 |
| システムエンジニア | AIシステムの運用 |
| 業務担当者 | AI結果の活用・評価 |
特に重要なのは、AIモデルの結果を業務担当者が評価し、改善サイクルに反映する仕組みです。業務部門と技術部門が連携することで、AIシステムは継続的に進化していきます。
AI開発では「開発」よりも「運用」の期間の方が長くなります。長期的な価値を生み出すためには、AIを単発のプロジェクトとして扱うのではなく、継続的に改善していくデータ活用基盤として運用する視点が求められるでしょう。
AI開発を成功させるには内製と外注を適切に分ける

AI開発は単なるシステム導入ではなく、データ活用を前提としたプロジェクトです。AIモデルの精度だけでなく、業務との適合性や運用体制、プロジェクトの進め方が成果に大きく影響します。
実際の企業プロジェクトでは、技術の問題よりも「体制」「役割分担」「パートナー選定」が原因で失敗するケースも少なくありません。AI導入を成功させるためには、開発プロセスを理解したうえで、組織体制や外部パートナーの活用方法を適切に設計することが重要です。
内製と外注の役割分担の考え方
AI開発を進める際、多くの企業が悩むのが内製と外注のバランスです。
すべてを外部に任せると社内にノウハウが蓄積されません。一方で、すべてを内製化しようとすると専門人材の確保が大きな課題になります。AIプロジェクトでは、業務知識は企業側、技術実装は外部パートナーという役割分担が現実的なケースが多く見られます。
役割分担の一例
| 項目 | 内製 | 外注 |
|---|---|---|
| 業務要件整理 | 業務部門が担当 | 支援・整理 |
| データ提供 | 社内データ管理 | データ分析支援 |
| AIモデル開発 | 技術人材がいれば可能 | 開発主体 |
| システム構築 | IT部門 | 技術実装 |
| 運用・改善 | 社内主導 | 技術サポート |
AIプロジェクトでは、ビジネス課題を最も理解しているのは社内の業務担当者です。AIモデルの精度を高めるためにも、業務知識を持つ担当者がプロジェクトに関与することが重要になります。内製と外注の役割を明確にすることで、AI導入の効果を最大化できます。
AI開発やDXプロジェクトでは、すべてを自社で内製化するのではなく、どの業務を社内に残し、どの業務を外部パートナーに任せるかを明確にすることが重要です。
特にIT部門のリソースが限られている企業では、運用やインフラ管理などの定型業務を外部に委託することで、社内人材が戦略的なIT活用やDX推進に集中できる環境を整えることができます。
情報システム部門の外注を検討する際の判断軸や成功事例については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:IT部門の外注は「何を任せ、何を残すか」で決まる|成功企業の判断基準とは
プロジェクト体制とエンジニアの役割
AI開発では、従来のシステム開発よりも多様な専門人材が関わります。AIモデル開発だけでなく、データ基盤やシステム連携、業務設計など、複数の領域が関係するためです。適切なプロジェクト体制を構築することが、AI導入成功の重要な要素になります。
AI開発で関わる主な役割
| 役割 | 主な担当領域 |
|---|---|
| プロジェクトマネージャー | プロジェクト全体管理 |
| データサイエンティスト | モデル設計、分析 |
| データエンジニア | データ基盤構築 |
| システムエンジニア | システム連携、API開発 |
| 業務担当者 | 業務要件整理、評価 |
特に重要なのが、業務部門と技術チームの連携です。AIモデルの精度だけを追求しても、業務で活用できなければ価値は生まれません。業務担当者が評価や改善に関与する体制を整えることで、AI導入の効果を実際の業務成果につなげることができます。
AI開発会社の選び方
AI開発を外部パートナーに依頼する場合、どの企業に依頼するかがプロジェクトの成否を左右します。AI開発会社にはさまざまなタイプがあり、得意分野や支援範囲も大きく異なります。単にAI技術を提供する企業ではなく、ビジネス課題の理解から支援できるパートナーを選ぶことが重要です。
AI開発会社を選定する際には、次のポイントを確認するとよいでしょう。
- AI導入の実績やプロジェクト事例があるか
- 業務課題の整理から支援できるコンサルティング能力があるか
- PoCだけでなく本番運用まで支援できる体制があるか
- データ基盤やシステム連携の開発経験があるか
AI導入は短期的なプロジェクトではなく、継続的な改善を前提とした取り組みです。長期的なパートナーとして伴走できる企業を選ぶことで、AI開発の成功確率は大きく高まります。
AI開発ならGeNEEのDX・AI開発支援がおすすめ

AI開発を成功させるためには、単にAIモデルを構築するだけではなく、業務課題の整理からシステム実装、運用までを一貫して設計することが重要です。
そうした支援を提供している企業の一つが、DXコンサルティングとAI開発を手掛けるGeNEEです。GeNEEは、企業のDX推進やシステム開発、AI開発を中心に、ビジネス課題の整理から技術実装までを一気通貫で支援する体制を強みとしています。
同社のAI開発支援では、AI導入の可能性を整理する「AI診断」からスタートし、データ状況の確認や最適なAI技術の選定、機能開発・実装まで段階的にプロジェクトを進めます。こうしたプロセスにより、企業ごとの業務課題やデータ環境に合わせたオーダーメイド型のAI開発を実現しています。
また、DXコンサルティングと開発を分断せず、戦略策定・システム開発・運用支援までを統合的に提供する点も特徴です。企業の業務プロセスや既存システムを踏まえた設計を行うことで、AI導入後も実際の業務で活用される仕組みを構築できます。AI導入の検討段階から相談できるパートナーを探している企業にとって、GeNEEのDX・AI開発支援は有力な選択肢といえるでしょう。
まとめ:AI開発成功のカギは各フェーズでの適切な判断にある

AI開発を成功させるためには、技術だけでなくプロジェクト全体の進め方を理解することが重要です。AI導入は「構想・要件定義」「PoC」「開発・実装」「運用・改善」という段階を踏みながら進めるのが一般的であり、各フェーズで適切な判断を行うことがプロジェクトの成果を左右します。
特にAIプロジェクトでは、データの状況や業務プロセスとの連携が成果に大きく影響します。モデルの精度だけを重視するのではなく、業務で活用できる仕組みや継続的な改善体制を設計することが重要です。AIを単なる技術導入として捉えるのではなく、業務改善やDX推進の一環として取り組むことで、AIの価値を最大限に引き出すことができます。
AI開発のプロセスを正しく理解し、自社に適した進め方を選択することが、AI導入の成功率を高める第一歩といえるでしょう。

-
GeNEEの開発実績製造業、小売業、流通業、印刷・出版業など、業界別のベストプラクティスを保持しています。
弊社の開発実績にご関心のある方はこちら一部公開可能な事例を掲載中
-
GeNEEの事業内容
現在、6事業を展開しております。お客様の状況や目標に合わせて、FITするソリューションを提供いたします
6事業の詳細はこちら
-
弊社主催セミナー
最大月に1回のセミナーを開催しております。毎回30名以上の方にご出席いただいております。
テック系のセミナーにご興味ある方はこちら月に1回テック系セミナー開催中
-
オウンドメディア
GeNEE は技術に関する情報発信を積極的に行っています。 弊社のお客様だけでなく、業界全体に貢献のできる品質の高い情報提供を心掛けています。
最先端テクノロジーの情報配信中
-
GeNEEの会社概要
ビジネスxテクノロジーxデザインの三位一体で、お客様の課題を解決する独自のアプローチをご紹介
創業から15年の実績
-
GeNEEの5つの特徴
なぜGeNEEはコンサルティングやシステム開発のプロジェクト成功率が高いのか。
競合他社との違いや優位性についてまとめております。GeNEEの5つの特徴
-
GeNEEへのお問い合わせ
DX/ITコンサルティングのご依頼やシステム開発・スマホアプリ開発のご相談はこちらのフォームからお願いいたします
お問い合わせフォームはこちら
-
GeNEEの資料をダウンロード
ご希望の会社様にGeNEEのパンフレットをお送りしております。
ITベンダーとの繋がりをお探しの方は是非お気軽にリクエストください。資料ダウンロードはこちら
取締役
<略歴>
大阪大学工学部、大阪大学大学院情報科学研究科修了。
国内最大手IT企業の株式会社NTTデータで大手金融機関向けに債権書類電子化システム、金融規制・法規制対応システムの要件定義・インフラ設計・開発・構築・複数金融サービスのAPI連携等を手がける。その後、株式会社GeNEEの取締役に就任。
<資格>
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、Oracle Master Platinum等多数
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>
>