公開日:2022.06.11 更新日:2023.06.14

DXを推進するために必要な人材、DX人材とは何か?獲得するためのポイントとは。

Digital Transformation

DXの必要性が日本国内でも徐々に認識されるようになり、企業では色々な角度からDX化に取り組む様子がうかがえるようになってきました。しかし、どの企業もDX化の課題にぶつかり、思うように推進が出来ずにいます。それは、DX化の課題の一つでもあるDX人材の不足が理由の一つとして考えられます。
こちらのページでは、DXを進める上で必要な人材について、そもそもDX人材とは何なのか、どのようなスキルが必要なのか、そして、人材の獲得方法や社内での育成方法についてもお伝えしていきたいと思います。

※「企業のDX化への課題について」はこちらの記事をご覧ください。

DX人材とは

まずDX人材とは何なのかを見ていきましょう。そもそも、DX人材には特に決まった定義はありません。『DXを推進する上で様々なデジタル技術や、データ活用を積極的に出来る人材』であると同時に、『企業の業務を熟知しており、新しいデジタル技術を活用し、社内変革を先導しDXを推進する人材』のことをさすと言えます。

DX化を推進する際に必要な職務とスキルとは

企業がDXを推進していく中で、上記のようなDX人材が求められる職務があります。

それは、情報処理推進機構(IPA)が「DXに対応する人材」が定義している、7つの職務が主たるものとして挙げられます。実際にこれら7つの職務が、どのようなことをするのかを簡単に見ていきたいと思います。

・ディレクター

DX化を推進していく上で、企業のビジョンや戦略を明確にして目標に向かい社内のメンバーを先導するリーダー的な役割を指します。新旧のデジタル技術を把握出来ているだけではなく、自社事業の詳細や周りの経営環境の把握も必要で、経営層が担うポジションでもあります。

・デザイナー

DXを実現すべく、ディレクターの設定した戦略を基に、企画・立案や推進まで行うポジションです。チーム内でのファシリテーターとして、意見をとりまとめたり相互理解を深めるための仲介人としての役割を担います。

アーキテクト

DXに関するシステム分析から設計・開発までを行う担当者を指します。しかし、実際の構築作業は行いません。また、技術的な知識だけでなく、経営面の知識も求められる立場なのが、このポジションです。

データサイエンティスト

意思決定をする際に、様々なデータを分析・精査して決定判断のサポート的な役割を担う立場を指します。データサイエンティストにはデータを統計的に解析するスキル・データを分析するソフトを扱えるスキル・ビッグデータやAIに関する知識等も幅広く必要です。

・UI/UXデザイナー

使用しているシステムにおいて、顧客体験や顧客満足を向上させるためのデザインを構築する役割を担います。デザインスキルはもちろんのこと、情報収集能力も必要であり、何よりも、「どのようなユーザーでも使いやすいデザイン構築」が求められます。

・エンジニア/プログラマー

アーキテクトが企画した立案から、システムの実装・保守及びインフラ環境の構築を行う立場を指します。既存のシステムの運用も担当します。DX化を進める上でのエンジニアに求められる知識は、システム開発自体を行うこともあるため、ソフト面だけでなく、ハードウェアも扱える知識が必要となってきます。また、色々な社内の部署や外部パートナーとの調整能力なども必要なため、幅広く対応できる人材が求められます。

・先端技術を扱えるエンジニア

AIや機械学習・ディープラーニングなど最先端のデジタル技術を扱うことができるエンジニアを指します。ただ扱えるだけではなく、目まぐるしく変化する分野のため、より新しい情報を取得することができる情報収集能力も強く求められる立場と言えます。

スキル以外に必要な思考パターン

DX人材には、スキルが必要なのは言うまでもありませんが、それと共に、以下に挙げる思考パターンも必要不可欠となります。具体的に3点掲げ、見ていきましょう。

・常に疑問を持ち続ける

進行しているタスクにも、現状問題がないように進んでいる事業にも、常に疑問を持ち仮説検証を行った上で課題解決に向けて取り組むという姿勢は、DX化を実現するために必要なマインドと言えます。

・リーダーシップ

DXを進める上で、社内での理解が不足している場合など、推進のための足枷があり思ったようには進まないケースもあります。その中でもDX人材は先頭に立ち、円滑なコミュニケーションから理解を深める努力をし、企業全体を巻き込んで変革を進めていくというリーダーシップのマインドが必要になります。

・主体性

DX化を進めていくためには、自らポジティブに色々なことに取り組む必要性があり、デジタル技術を活用して課題を乗り越え、事業の変革をしていきたいと思う主体性はとても重要です。また、IT技術の進歩は目まぐるしく変化する分野のため、主体性を持って自社に適した技術はないか情報収集する好奇心も必要不可欠です。

DX人材の獲得方法

それでは、この不足していると言われるDX人材をどのように獲得していったら良いのでしょうか。
主に以下の3つの方法が挙げられます。

・外部から新たなDX人材を採用する。

・外部パートナーに委託する。

・社内のDX人材を育成する。

ひとつひとつ詳しく解説していきましょう。

・外部から新たなDX人材を採用する。

社外でDX人材として活躍している人材を中途採用で獲得するという方法です。人材不足の背景から、様々な企業からのオファーがあるため、労働条件が良くないと選んではもらえません。逆に言うと、労働条件さえ良ければ優秀なDX人材を獲得することができると言えます。

・外部パートナーに委託する。

DX化自体の業務そのものを外部に委託するという方法です。DXを得意とする業者か否かの判別が事前にとても重要となり、またコストの面でも納期に関しても妥当なものかの判断が必要です。

・社内のDX人材を育成する。

外部からDX人材を獲得する方法よりも即効性は欠けますが、社内の事業を理解しており継続的にDX人材を確保していくためには必要なことです。

DX人材を社内で育成していくには、以下のポイントに絞って取り組むことが大切です。

  • DX人材として適しているか見極める
  • DX人材がスキルを学べる環境の構築
  • OJTや社外研修など体感して学べる環境を作る
  • 全社を巻き込みDX人材の育成過程を見えるようにする

詳しい内容は次の章で解説していきます。

社内でのDX人材の育成方法

では、実際にDX人材を育成していく上で、前章で述べた育成時のポイントを詳しく見ていきましょう。

・DX人材として適しているか見極める

自社の業務をしっかりと理解している上で、自部門の業務内容にも精通しており、コミュニケーション能力が高く、リーダーシップのマインド・主体性を備えた人材が適していると言えます。まずはそのような人材の選定がをすることが必要です。

・DX人材がスキルを学べる環境の構築

デジタル技術のスキルはもちろん、AIやビッグデータなどの先端技術をはじめ、デザイン等のスキルを身につけられるよう環境を構築することは必要不可欠です。

・OJTや社外研修など体感して学べる環境を作る

学んだスキルをただ頭に入れるだけではなく、実際に実務を通して活かせるように訓練することが重要です。社内の小さなプロジェクトから少しづつ出来ることを広げていき、スキルを活用する経験を積むことに意味があります。

・全社を巻き込みDX人材の育成過程を見えるようにする

DX化を推進する上で、DXへの理解を得ることがまず重要なことは今まで述べてきた内容からも分かると思います。その中で、DX人材の育成過程も全社で可視化することで、異なる部署間でのサポート体制も築くことができ、成功体験の共有も図ることができます。これによって、全社ベースでのモチベーションの向上にも繋げることができるため、育成する部署だけで留めることなく、開けた環境で育成を行うことが肝となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
DX化を推進させて企業内の課題を解決するためには、まずDX人材を確保・育成することから始まると言えます。確かに、人材の育成には時間と労力がかかります。しかし、いち早く取り組むことが、DX化への理解を全社レベルで深め協力し合い、変革を進めていくことに繋がり、更には企業の未来を切り開いていくことへ繋がっていくと言えるでしょう。

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