
目次
クラウド移行は、ITインフラの見直しだけでなく、業務の柔軟性や生産性を高める重要な一手です。特にオンプレミス環境からの移行を検討する企業にとっては、「どこから始め、どう進めるか」が課題となります。
関連記事:オンプレミスとクラウドの違いとは。オンプレ回帰が生じる理由についても解説
本記事では、クラウド移行の全体像と進め方を初学者にもわかりやすく解説。移行対象の選定からデータ移行、切替・運用までの流れを紹介します。

オンプレミスからクラウドへ──なぜ今、移行が求められるのか

ビジネス環境が目まぐるしく変化する中で、企業のITインフラも見直しを迫られています。
特に、長年利用してきたオンプレミス環境をクラウドへと移行する動きが加速しています。単なる流行ではなく、「事業継続性の強化」や「業務効率の改善」、「柔軟な働き方の実現」など、経営視点からの課題解決策としてクラウド移行が注目されているのが実情です。
ここでは、なぜ今クラウド移行が求められるのか、その背景や企業が抱える課題、そしてオンプレミスの限界について掘り下げていきましょう。
クラウド移行のメリットと背景にある時代変化
クラウド移行が注目されている背景には、社会やビジネスを取り巻く構造的な変化があります。従来のITインフラでは対応しきれない課題が、企業にとって喫緊の対応事項となっているのです。
代表的な変化と、それに対するクラウドのメリットは以下の通りです。
| 時代背景・課題 | クラウドによる解決策 |
|---|---|
| ハイブリッドワークの普及 | どこからでも安全にアクセス可能な環境を実現 |
| システム運用コストの高騰 | 運用負荷の軽減、サブスクリプションモデルによるコスト平準化 |
| 災害・パンデミックなどのリスク | 地理的に分散したインフラでBCP(事業継続計画)を強化 |
| サービス・市場変化のスピードアップ | リソースの即時拡張・縮小による柔軟な対応力 |
このように、クラウドは時代の変化に即応できるIT基盤として、多くの企業に採用されています。
関連記事:販売管理システムをクラウド化するメリット!中小企業向けにおすすめできる理由を解説
クラウド化を検討する企業が抱える共通の悩み
一方で、クラウド移行を検討している企業が、最初の一歩でつまずいているケースも少なくありません。よく聞かれるのが、次のような悩みです。
- 何から手をつけてよいか分からない
- どのシステムから移行すべきか判断がつかない
- 移行中に業務が止まるのではないかと不安
- セキュリティやガバナンスに不安がある
- クラウド移行後の運用体制が構築できるか心配
上記は特定の業界や企業規模に限らず共通する悩みであり、クラウドの利便性を理解していても踏み切れない要因となっています。
こうした懸念を解消するためには、「目的」「移行対象」「体制」といった複数の要素を整理し、段階的に進めていく必要があります。クラウド移行はプロジェクトであり、明確なフェーズと手順が求められるものです。
オンプレミス環境の限界とクラウドの可能性
オンプレミス環境は、かつて「安定性」や「自社制御性」を理由に広く採用されてきました。しかし、近年ではその運用負荷やコスト面の非効率さ、拡張性の低さが大きな課題となっています。
特に問題視されているのは以下の点です。
- システム老朽化による保守コストの増加
- ハードウェア更新や障害対応に時間・コストがかかる
- 利用部門の要望に即応できない硬直的な体制
- 外部アクセスやリモートワークへの非対応
一方で、クラウドは課題を根本的に解決し、ビジネスのスピードに対応するための柔軟な土台を提供します。利用量に応じた従量課金や、システム拡張のしやすさ、グローバル展開のしやすさなど、オンプレミスでは実現が難しい要素が揃っています。
つまり、クラウドは「ただのITインフラ」ではなく、変化に対応できる経営基盤とも言える存在です。今後の競争力維持・向上のためにも、早期の検討・移行が求められています。
クラウド移行の全体像と進め方

クラウド移行は、単にサーバーをクラウドに置き換えるだけの作業ではありません。企業全体の業務や組織に関わるプロジェクトであり、慎重な計画と段階的な進行が不可欠です。移行によって得られる効果を最大化するためには、フェーズごとの役割や目的を理解し、自社に合った移行の種類や方式を選定する必要があります。
ここでは、クラウド移行プロジェクトの全体像を捉えるための視点と、検討初期に押さえておくべき基本ステップについて見ていきましょう。
移行プロジェクトの典型的なフェーズ構成
クラウド移行は、多くの場合、5つのフェーズで構成されます。
いずれのフェーズも飛ばすことなく、段階を踏んで進めることが重要です。
| フェーズ | 概要 |
|---|---|
| ① 調査・現状把握 | 既存システムの構成・課題・利用状況を洗い出す。可視化と課題整理が中心。 |
| ② 移行方針・計画立案 | 移行の目的を明確にし、対象範囲や移行方式、スケジュール、体制を決定する。 |
| ③ 設計・準備 | クラウド環境の構築、アカウント・セキュリティ設定、データ移行手順の確定などを実施。 |
| ④ 移行・テスト | 実データの移行、動作検証、性能評価、必要に応じた修正を行う。段階的な切替も含む。 |
| ⑤ 本番運用・最適化 | 移行完了後の運用フェーズ。コストやパフォーマンスのチューニング、障害対策、監視体制の整備などを行う。 |
各フェーズでの意思決定と準備不足が後工程に大きく影響します。計画段階での見通しと設計が、移行の成否を分ける鍵となるでしょう。
クラウド移行の種類
クラウド移行には、目的や状況に応じて選択できる複数の手法があります。
以下の分類は、実際に多くの企業で採用されている代表的なものです。
| 移行方式 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| リホスト(Lift & Shift) | 既存システムをそのままクラウドへ移行 | 開発不要、早く移行できる | クラウド最適化はされない |
| リプラットフォーム(Replatform) | 一部構成を調整しながら移行 | 柔軟な構成が可能、移行後の改善余地あり | 移行コストと調整が必要 |
| リファクタリング(Refactor) | システムをクラウドに合わせて再設計 | 拡張性・保守性が向上 | コストと時間がかかる |
| リビルド/リプレース | 新システムに置き換える(SaaS活用含む) | 最新技術活用による効率化 | 機能の再設計が必要 |
どの方法にも一長一短がありますが、重要なのは「何を目的として移行するのか」という視点を明確にすることです。例えば、短期間でコスト削減を図りたい場合はリホストを、業務のDXを含めて大きく刷新したい場合はリビルドやリファクタリングを選ぶケースが多く見られます。
クラウド選定・構成方式選定で押さえるべきポイント
クラウドへの移行に際しては、「どのクラウドサービスを選ぶか」「どの構成方式で進めるか」が極めて重要です。安易にベンダーや製品を選んでしまうと、後から柔軟性を失ったり、運用に負担がかかる場合があります。
検討時に押さえるべき観点は以下の通りです。
- 導入目的の明確化
※コスト削減/BCP/柔軟性向上/業務変革など - 既存システムとの親和性
- 運用管理のしやすさ
- セキュリティ・ガバナンス要件への適合
- 料金体系とコスト見通し
- 将来的な拡張性(スケーラビリティ)
- 社内の運用体制やスキルとの適合
また、パブリッククラウド(AWS、Azure、GCPなど)か、プライベート/ハイブリッド型を選ぶかといった構成の方向性も、要件に応じて判断すべき項目です。
最後に忘れてはならないのが、「導入後の運用まで見据えた設計ができているかどうか」です。導入がゴールではなく、継続的に使いこなせるクラウド環境を構築することこそが、本当の意味での成功だといえます。
クラウド導入を本格的に検討するにあたり、自社に最適なクラウドサービスの種類や特徴を知っておきたい方は、「クラウドサービスの基本と活用のポイント」もご覧ください。IaaS・PaaS・SaaSの違いや選定時の注意点が丁寧に解説されており、初期検討に役立ちます。
移行対象の選定とリスク分析

クラウド移行を進めるにあたって、どのシステムを、どの順序で移行するかの判断は極めて重要です。
移行対象の優先順位を見誤ると、業務の混乱やコストの増大、想定外のダウンタイムを引き起こす恐れがあります。また、システム同士の依存関係が把握されていないまま移行を実施すると、特定の機能だけが使えなくなるといった不具合が生じるリスクも。
ここでは、クラウド移行の初期フェーズで行うべき「対象の選定」と「リスクの洗い出し」について、実務目線で整理しましょう。
どのシステム・データを優先的に移行すべきか
すべてのシステムを一度にクラウドへ移行するのは現実的ではありません。業務への影響や技術的な難易度を踏まえて、優先順位をつけることが求められます。特に中小規模の企業やクラウド移行の経験が浅い組織では、リスクの低い範囲から段階的に進めるアプローチが有効です。
以下は、移行対象を評価する際の代表的な判断基準です。
| 評価項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 業務への重要度 | 移行中または停止時の業務影響が小さいシステムか |
| システムの独立性 | 他のシステムと連携しておらず、単独で動作できるか |
| データ容量・複雑さ | 移行対象データのボリュームは適切か、形式は整っているか |
| 更新頻度 | 日次・月次更新が不要なタイミングを狙えるか |
| 運用コストの削減余地 | クラウド移行によって明確なコストメリットがあるか |
例えば、社内ポータルやスケジュール共有ツールのように、利用頻度は高いが業務停止リスクが低いシステムは、初期移行に適しています。逆に、販売管理や会計などの基幹系システムは、依存関係や停止リスクが大きいため、十分な準備と検証を経た上で移行すべき対象となります。
依存関係の洗い出しと可視化
システムは単独で動いているように見えても、実際には多くの他システムやデータベース、外部サービスと連携して動作していることが一般的です。このため、移行対象を決める際には、そのシステムが他にどのような依存関係を持っているのかを正確に把握する必要があります。
依存関係の整理には、以下のような視点を用いると効果的でしょう。
- データ連携の有無:他のシステムとバッチ・API連携していないか
- アクセス経路の複雑さ:ネットワーク構成上、特定のルートを経由していないか
- 運用ルール・スケジュール:業務プロセスとの紐づきが強くないか
- ログイン認証方式の共有:SSOや共通認証基盤との連携があるか
依存関係を整理するには、業務フロー図やシステム構成図、インターフェース一覧を使って視覚的にまとめることが有効です。関係性を図で可視化することで、移行の順序を誤った際に生じるリスクや、移行対象の切り出し可能性がより明確になるでしょう。
依存関係の洗い出しは地味ながら、移行成功の鍵を握る工程です。表面的な構成情報だけで判断せず、実際の運用担当者やユーザー部門とのヒアリングを通じて、現場に即した情報を集めることが肝要です。こうした積み上げが、トラブルのない移行を支える土台となります。
既存のWebシステムをクラウド化すべきか迷っている方には、Webシステム開発におけるクラウド化の実際を紹介した下記の記事も参考になります。開発の進め方や委託先選びのコツまでカバーされており、実務視点でのヒントが得られるはずです。
関連記事:Webシステム開発はクラウド化がおすすめ!依頼先選びやメリットも解説
データ移行から切替までの手順

クラウド移行の中でも、データ移行と本番環境への切替は最もリスクが高く、慎重な対応が求められる工程です。このフェーズで発生するトラブルは、業務停止やデータ欠損といった重大な影響を及ぼすため、計画性と実行力の両方が問われます。
移行対象の選定とリスクの洗い出しを終えた後は、具体的な移行作業へと進みますが、作業そのものの精度だけでなく、テスト、段階的な切替、本番化のタイミング設計など、総合的な移行プロセスの構築が成功のカギを握ります。
ここでは、実務で押さえておきたい3つの重要ステップについて探っていきましょう。
データ移行時の注意点とベストプラクティス
クラウド移行におけるデータの扱いは、プロジェクト全体の信頼性を左右する最重要要素のひとつです。正確性・整合性・安全性の3点を確保しながら、移行作業を計画・実施する必要があります。
データ移行に関する主な注意点は以下の通りです。
- 形式の整合性:クラウド側のDB仕様や文字コードに対応しているか
- マスターデータとトランザクションの区別:一括移行と段階移行を使い分ける
- 一時停止時間の最小化:業務影響を抑えるための移行ウィンドウ設計
- 移行ログの取得:万一の際の検証・復元に備え、記録を必ず残す
- 暗号化とセキュリティ対策:通信経路・保存先の両方でデータ保護を行う
また、移行作業では「一度きりで終わらせる」発想ではなく、仮移行・テスト移行・本番移行という段階的な移行プロセスを設けることで、作業リスクを分散させることができます。
テスト・パフォーマンス検証・段階的切替の進め方
移行が完了しても、実際に業務が正常に稼働しなければ意味がありません。本番稼働前のテストと検証は、クラウド環境のパフォーマンスや安定性を確認する最後のチャンスです。
以下は、テストフェーズで検討すべき主な観点です。
- 機能テスト:既存システムと同等の操作・出力が行えるか
- パフォーマンステスト:アクセス集中時でも応答速度に問題がないか
- セキュリティチェック:アクセス制御や脆弱性の有無
- 障害発生時の挙動確認:バックアップからの復旧テスト
上記を踏まえた上で、本番稼働は「段階的切替(フェーズ移行)」の形式が望ましいです。例えば、特定部門や特定時間帯のみクラウド環境に切替える「パイロット運用」を設けることで、限定的なトラブルの検知・解決が可能でしょう。
重要なのは、テスト結果をただの報告に終わらせず、次の工程に反映させる改善ループを意識することです。
トラブルを防ぐ移行スケジュール設計のコツ
データ移行や切替は、技術的な設計だけでなく、移行作業そのもののスケジューリングと関係者との調整が成否を大きく左右します。現場の業務や利用者のタイミングを無視した切替は、たとえ技術的に成功していても失敗とみなされることがあります。
スケジュールを組む際の主なポイントは以下の通りです。
- 業務繁忙期や月末処理日を避ける
- 影響範囲ごとに移行日を分け、段階的に移行を進める
- 関係部門との事前調整を行い、利用停止時間帯を明示する
- 予備日やロールバック計画(復旧プラン)を必ず設ける
- 外注業者・ベンダーとのタイムライン共有を徹底する
また、移行当日やその直後は、即時対応できる体制(エンジニア・運用担当・ヘルプデスク)を常駐させることが望ましいです。移行は一夜にして終わるものではなく、準備・実行・安定運用までを見据えたスケジューリングが求められます。
GeNEEの「クラウド移行支援サービス」でできること

クラウド移行は、単に技術的な作業にとどまらず、業務や経営戦略に深く関わる取り組みです。
GeNEEでは、こうしたクラウド移行を単発の作業とせず、「ビジネスの成長を支える基盤づくり」として一貫した支援を提供しています。GeNEEのクラウド移行サービスの特徴を3つご紹介します
構想段階から運用・改善までを一気通貫でカバーする体制
現状のIT資産や業務プロセスの整理から着手し、どのシステムをどう移行するべきか、どのクラウドサービスが適切かといった上流工程のコンサルティングを重視しています。単なるサーバー移行ではなく、「なぜ移行するのか」「移行後どう活かすのか」という目的から逆算したアプローチを取っています。
クラウドネイティブ環境への最適化や再設計も含めた柔軟な対応が可能
技術面でも、GeNEEはWebシステム開発や業務アプリケーション構築で培った豊富なノウハウを活かし、クラウドネイティブ環境への最適化や再設計も含めた柔軟な対応が可能です。例えば、単純なリホストではなく、業務内容に応じてリファクタリングやSaaS化を提案するなど、移行先の最適な構成を提案できるのが強みです。
単なるクラウド移行だけでなくセキュリティ強化まで自社で対応可能
また、クラウド移行後の運用保守や監視体制の設計、セキュリティの強化支援まで自社で対応できるのもGeNEEならではです。特に自社内にサイバーセキュリティ診断や脆弱性診断のチームを持っているため、移行後のセキュリティ品質を担保した運用フェーズにおいても、継続的な改善支援が受けられるでしょう。
クラウド移行後の運用・保守で考えるべきこと

クラウドへの移行が完了しても、それはあくまでスタートラインにすぎません。本当の意味でのクラウド活用は、移行後の運用・保守体制をいかに整え、継続的に改善していけるかにかかっています。インフラをクラウド化したからといって、自動的に業務が効率化されたり、コストが削減されたりするわけではありません。
むしろ、クラウドには「自由度の高さ」というメリットと同時に、「運用設計の難しさ」という側面も存在します。運用管理の設計が甘ければ、設定ミスによるセキュリティリスクや、想定外の利用料増加といったトラブルが表面化します。
ここでは、クラウド運用フェーズで特に重視すべきポイントと、定着支援の重要性について整理しましょう。
権限管理・コスト最適化・障害対応のポイント
クラウド運用では、初期構築時に気づきにくい問題が、日常的な利用の中で顕在化していきます。問題を放置すれば、クラウドが「新たな負担」になりかねません。
以下の3つは、移行後すぐに整備すべき基本要素です。
1. 権限管理の設計と運用
- 最小権限の原則に基づき、ユーザーやグループ単位で明確にアクセス範囲を設定
- システムごとに権限がばらつかないよう、統合的なID管理(例:SSO連携)を活用
- ログ取得と監査機能の有効化による、不正アクセス検知体制の構築
2. コスト最適化の仕組みづくり
- 利用量に応じた従量課金が主流であるため、不要なリソースや放置インスタンスの定期見直しが不可欠
- コストアラートの設定や、ダッシュボードによる月次の可視化
- 定常処理の自動化(スケジューラーやサーバーレス活用)で無駄な稼働を削減
3. 障害発生時の対応プロセス
- 障害時の通知フローと責任分界点(クラウド事業者 vs 自社)の明確化
- 事前のバックアップ設計と、実際の復旧手順の訓練(DRテスト)
- マルチAZやレプリケーション機能の活用で、可用性の高い構成を維持
上記は、「運用が回る仕組み」を前提として移行を設計することで、初めて効果を発揮します。クラウドを単なる技術ではなく、運用しやすい環境として機能させるための準備が求められます。
移行後の定着支援・運用改善の必要性
クラウド環境を整えただけでは、組織に定着するとは限りません。最もよくある課題が「使いこなせていない」「メリットを活かしきれていない」といったギャップの発生です。
このギャップを埋めるためには、運用フェーズにおいて次のような定着支援と改善活動が欠かせません。
- 利用部門へのハンズオン支援やマニュアル整備
- 運用手順の標準化・自動化(Infrastructure as Code、CI/CDの導入)
- 月次レビュー会議による利用実績と課題の可視化
- 構成変更や機能追加への柔軟な対応プロセスの確立
また、時間の経過とともに業務や組織の構成も変化していきます。そのため、クラウド環境も定期的に見直し、「最初に構築した状態がベスト」と考えずにアップデートしていく意識が重要です。
クラウド運用の本質は、「変化に追随しながら、負荷を最小化し続けること」にあります。定着支援と運用改善を継続的に実施できる体制を構築することが、クラウド移行を企業価値の向上につなげるための鍵となるでしょう。
クラウド移行は単なるITインフラ刷新ではなく、DXの一環としての意味合いも強まっています。クラウド化がDX推進にどう寄与するかを体系的に理解したい方は、下記の記事をぜひご覧ください。
関連記事:自社DXに必須とされるクラウド化とは?クラウドの利点やメリット、デメリットについて解説
まとめ:クラウド移行の不安を手順化で解消し、DX基盤をつくる

クラウド移行は、多くの企業にとって未知の取り組みであり、不安や懸念がつきまとうのは自然なことです。ただし、闇雲に進めるのではなく、フェーズごとの進め方を明確にし、目的に応じて適切な手法と順序を設計することで、その不安は確実に小さくできます。
特にオンプレミス環境からの移行は、技術的なハードルだけでなく、業務への影響、体制構築、運用の見直しなど多くの要素が複雑に絡みます。だからこそ、事前の現状整理と要件定義、移行対象の優先順位付け、段階的なデータ移行、テスト・検証、本番切替、そして定着と運用改善という一連のプロセスをしっかり設計することが何より重要です。
クラウド移行は、単なるITの刷新ではありません。将来的なDXを見据えた、経営基盤そのものの強化に直結する戦略的な選択です。移行後の柔軟性や拡張性、そして変化への強さを手にするためには、最初の一歩をいかに丁寧に踏み出すかが鍵となるでしょう。
移行を成功させる企業は、技術だけでなく、人・組織・プロセスすべてを見直し、クラウドという土台の上に、より強い業務と仕組みを築いています。クラウド移行に踏み出すなら、手順化によって道筋を明確にし、不安をコントロールしながら着実に進めていくことが、最大の成功要因になるはずです。

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